奇特な世界へようこそ~僕の思考回路~

僕ことURAKIが綴る目眩く思考・嗜好・そして志向の世界へようこそ。貴方にニッチな体験と出会いをお届けする そんな雑記をご賞味下さいm(_ _)m

そんな世界は視たくはないから

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さて、今回はちょっとだけまじめなお話をひとつ、、皆さんの心に何かしら響けばなぁとそんな思いで綴ってみます。


最近、LGBTに関しての話題がメディアを度々賑わせています。

そう、所謂 性的マイノリティってやつです。
この現代ネットワーク社会にあっても尚、
TV ラジオ 週刊誌など、メディアによるパブリックイメージの影響は凄いものがあるわけで
性的マイノリティ それは性的弱者とされ、偏見の歴史を歩んできた経緯があります。性同一性については一般理解すらされない そんな状況がつづいてきた中、最近は偏見をもつ人間が逆に悪い  性に対して教養がない という風潮の時代になっています。

最初に断っておきますが、僕はこうしたジェンダーに関していえば異性愛者であり決して性的マイノリティではありません。
しかしながら、このような現在起こっている風潮自体は好きです。
なぜなら抑うつされていたそうしたマイノリティの人達の主張が世に知らしめられたわけで、それは自然な流れだと思うからです。

しかしながら、例えば、同性愛者を許容し受け入れ易い世の中にすることに過剰になり過ぎるのは如何なものかなと、ふと考えてしまうのです。
人間は文明社会を気取ってこそいますが、根本的には生物であり、子孫繁栄のDNAは刻まれているはずです。もちろん愛の形は自由ですが 世の中、同性愛ばかりで溢れてしまっては 大変なことになると思うのです。もちろん、恋愛と子孫を残すのは別と器用なことを主張されるバイセクシャルな方などもいるかもしれませんし、まあ 一概にはいえませんが、やはり 何か生物界のバランスを崩してしまうような気がします。
あの有名な映画ジュラシックパーク※1も雌のみで隔離された環境に適応した恐竜たちが環境対応で雌同士で繁殖できるようになり脱走しパニックになる映画でしたが、同性愛の要因のひとつには先天的なもの以外に環境が与える影響もあるのでしょう。
男子校や、出家僧、戦国武将などにゲイが多いと言われるのも、活動範囲に異性がいないという環境要因によるのかもしれませんね。

閑話休題

基本的にはLGBTに偏見はないのですが、やはり
「それが社会の主軸」であってはいけないのではないかなとは思うのです。

繰り返しますが「この風潮」LGBTを認めるように動いていること自体は素直に素敵だなとは思っています。
いや、むしろ、「認める」などという表現自体、
我々大多数である「ノーマル」の驕りなのかもしれません。彼らの主張に耳を傾けるのも勿論ですが、もっと我々自身謙虚になる必要があるのかもしれませんね。

と、した上で、それでもやはり「やりすぎ」は良くないんだと思います。

つまり、抑圧されていた側が今度は支配側にまわるような社会

例えば喫煙問題について考えてみます。
ご存じのようにLGBT容認宜しく、世はまさに「禁煙時代」基、「嫌煙時代」
僕はこれまた喫煙しないので正直、喫煙者が苦しもうが知ったことではなく、むしろ受動喫煙がない世の中は生きやすく 良いなあと まあ考えていました。しかしながら、最近ではこの喫煙者迫害が度を越してきているような気もします。たしかに、一般的に考えれば良いことなのですが、やはり長年喫煙してきた人間にすぐ辞めろとか 非人扱いする風潮は 行き過ぎかなと思うのです。

SF 作家の大御所 筒井康隆氏※2 の短編に「 最後の喫煙者 」という話があります。
もう昭和の終わりの作品ですが、近未来、禁煙があたりまえになった世界で、喫煙者迫害が始まるという話です。最後は一人残った喫煙者が身を投げようとしたところを、捕獲され 最後の喫煙者 として博物館に展示されるという 筒井さんらしいブラックユーモアな作品なのですが、 30余年前から予見されていた世界がまさにいま現実味をおびているわけです。
LGBTにしても然り 他言ではないと思っています。こんな世界に至らぬためにも
やはり世の中には「明確なバランス」が存在しないとならないんだなぁ と そして その舵を執るのは他ならぬ 現代を生きる我々自身。
だからこそ、メディアに流されず自分で「判断」していくことが大切な時代 そんなことがふと 
頭を過ぎるのでした。



※1 ご存じスピルバーグ監督の有名作品だが、その内容は意外に忘れさられている感。単なるパニック映画ではないのは、文中紹介のとおり 案外深い

※2 小松左京らと並んでSF作家イメージが強い氏だが、意外にこうした風刺物が光るので好きだったり
文中作品収録本はこちら

最後の喫煙者 自選ドタバタ傑作集1 (新潮文庫)

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